レースマシンのエンジンセッティング

2021/07/21
エンジンセッティング

どんなクルマでも、エンジン制御をフルコンで行っている場合は、まずシャシーダイナモ上で燃料や点火、他諸々の各MAPをある程度構築していきます。フルコンというものは、新品状態では何のデータも入ってはいませんので、すべてのデータを新規入力して構築していくわけです。で、シャーシー上である程度セッティングが整ってきたら、今度は実走行へと移り更にセッティングをつめていきます。この実走行の際には、エンジンの状態を把握するための各種計器類を取り付けて(シャーシーセッティング時にも計器類は装着されています)、パソコンを助手席に積んでひたすらにセッティングをつめていくのです。ちょっと走ってはデータを修正して、また走っては修正して、を繰り返して仕上げていきます。しかし、レースマシンのように「助手席にパソコンを積む」ことのできないクルマは、この実走行セッティングがやたらと大変で時間がかかります。そもそも助手席などないし、仮にあったとしてもパソコン積んでオフを走ったりしたらパソコンが壊れてしまいます。なので、レースマシンの実走行セッティングは、フルコンに搭載されている「ログ機能」をフルに活用して行っていくのです。このログ機能というのは、任意のパラメーターデータを任意の数だけフルコン内に記憶させ、その記憶させたデータを後からパソコンを繋いで確認できるというものです。このログを使って、走ってはパソコン繋いで修正をして、また走っては繋いで修正して、をひたすらに繰り返して。気になる部分などがあったら、その部分をロギングしてまた修正して、という具合に、数十回はこの作業を繰り返してセッティングの完成度を高めていくのです。