ブーストコントロール

2018/06/05
プロフェック

ターボエンジンにとってブーストの管理は、エンジン特性やエンジンパフォーマンスなどを決める大事な項目となっていて、純正ではこの管理をアクチュエーターとブーストコントロールソレノイドバルブが担っている。アクチュエーターにかかるブースト圧をソレノイドバルブがECMの指示によって詳細にコントロールをすることで、ブースト特性や最大ブースト圧などをコントロールしているのだ。では、ノーマル状態よりももっとブーストを高めたいとか、ブースト特性を変えたいとかいう場合はどうすればよいのか? つまりパワーアップやパフォーマンスアップを狙う場合だ。この場合は、純正ソレノイドバルブの動きをECMデータの書き換えによってチューニングするか、もしくは純正ソレノイドバルブは使わずにアフター品のブーストコントローラー等を併用してブースト設定をチューニングするかの手法に分かれる。そして多くは自分で自由にブースト特性をチューニングできる後者を選択することになるかと思う。しかし、コントローラーを使ったブーストチューニングは、容易にブースト特性を変化させられる反面、技術や知識を持ってそのセッティングを行わなければ、望むブースト特性を作り出すことさえ難しいものでもあるのだ。要は、コントローラーはあくまでもソフト面での制御であり、ハード面での制御であるアクチュエーターやタービンの特性、吸排気系の効率などを考えないとチグハグなブースト制御となってしまうということだ。例えば、純正よりも大きなタービンを組み合わせて、それを低回転域から立ち上げようとコントローラーで低回転域のブーストを高めるように設定する。これは良くあるパターンだ。でも、ハード面のことを考えるとこういう極端な設定はNG。何故なら、ブーストを高めるということはタービンをそれだけ回さなければならないということで、低回転域の排気圧力が弱いその時に、それほどタービンを回す力(排気圧力)は無いからだ。つまり、ハード面を無視したソフト面の設定は、それが即ち特性にも現れてしまうことになる。